保育方針・教育の説明

◎教育理念◎

とっても、気持ちのよい、ある日のこと。
子ぐまが、お母さんグマと手をつないで　お散歩をしていました。

二人で原っぱをとことこ歩いていると、お花畑が見えてきました。
かけよってみると、そのなかにきれいなお花が
いっぽん咲いていて、
「なんてきれいな花なんだろう」
見ているだけで
子ぐまは　うれしくなりました。

摘みとって　においをかいでみると、
すると、どうでしょう。
きれいな花から　お母さんのようなにおいがしました。

子グマは、うっとりして、
しばらく　しゃがみこみ　においをかいでいると
どこからか一匹の蜂さんが飛んできて　こう言いました。

「ねえねえ、クマくん、向こうの方に
もっときれいなお花が咲いているところがあるよ。
ぼくたちの仲間もたくさんいるんだ。
いっしょにいってみないかい？」

「うん、それは面白そうだね。ようし 行ってみよう」

子グマは自分の足でしっかりと立ち上がると
お友だちの蜂さんといっしょに、
子どもたちだけの世界へ　あそびに出かけたのでした。

幼児期の子どもの成長する姿を物語になぞらえて語ってあります。
母親に依存しながらも温かく見守られて安定している姿。それを基盤として自分の興味関心に基づき主体的に行動する子ども。
そこへ友だちとの関わりがでてきて、仲間集団へと入っていき自立をする成長の過程。
このように幼児期は、集団生活を通して、依存から安定、自立へと向かう大切な時期であるのです。という物語がここに込められています。
園とは、子どもたちにそういう生活を健やかに送らせてあげるところです。
本園では、子どもたちの子どもらしい姿を大切にしていきたいと考えています。